2012年12月3日月曜日

Amazon cloud playerに驚愕、本格化するアマゾンのクラウドサービス

 米国のIT企業は、本当に凄いですね。残念ながら、日本にこれに代わるビジネスを展開できる企業はないといえるでしょう。

 iPhoneで躍進するアップルは、ついにはiTunesにソニーの楽曲を組み込むことに成功しました。グーグルは、Web検索は言うまでもなく、クラウドサービス、地図、YouTubeばかりでなく、ついにはタブレット端末Nuxus7の発売に至り、アップル追撃への準備を整えました。競争相手であるフェイスブックが、収益が上がらなくなっている中で、同社にはチャンスが広がっています。マイクロソフトのウィンドウズ8の評価はこれからとして、減益となっているアマゾンが、やや元気がないという印象でしたが、Kindle Fireなどの端末の販売が日本でも決定、日本語の電子書籍がついにKindleでも読めるようになりました。

 アマゾンのKindleには興味があり、私はKindle paperwhiteを購入したいと思っています。このKindle paperwhiteの3G版は、NTTの回線を利用し、キンドルのサイトにアクセスでき、電子書籍をダウンロードできるそうです。回線使用料は、ユーザーが負担しないことから、これで場所を選ばない読書生活が満喫できそうです。加えて、ここへきて、同社は、音楽のクラウドサービスを開始しました。このサービスは、Amazon cloud playerで、音楽データはMP3、DRMフリーで、パソコンに音楽データをダウンロードした後は、iTunesにも自動的に組み入れることができます。

 そして、この音楽のデータはアマゾンのサイトで購入履歴が記憶されており、万が一火災などでデバイス等が喪失したとしても修復が可能なのです。楽曲の購入は、さすがにモバイルのデバイスではできなく、パソコンでの作業となります。しかし、パソコンで購入した後は、cloud playerというiOS版のアプリを通じてiPod TouchやiPhoneで楽曲を楽しむことができます。ストリーミングとダウンロードともに対応しており、ダウンロード可能であることから常時回線につながっている必要はなく、iPod Touchを使って屋外で楽曲を楽しむことができます。2000万曲という楽曲数は、天文学的な数字であり、あらゆる楽曲をゲットすることができるでしょう。上の写真は、実際にiPod Touch 5thを使ってcloud Playerを試しているところです。

 Amazon MP3ダウンローダーを使用すれば、クラウドで保存されている音楽データをパソコンへとダウンロードでき、これがDRMフリーの音楽データの特徴だといえます。驚きは、ここからです。右の写真はダウンロードが完了した時に現れたポップアップメニューです。表示されているボタンには、右から、「OK」「ダウンロードフォルダを見る」、そして「iTunesを開く」です。ここで、「iTunesを開く」のボタンをクリックすると、iTunesへと自動的に組み込むことができました。MP3ですので、音質は、アップルが推奨するAACと比べてやや劣るかもしれませんが、iTunesに組み込めれば、最終的には音質を向上させるiOS版のアプリ、Fantabitなどのアプリを使えばいいのでしょう。
 右の写真は、今回購入したVan HalenのベストアルバムがiTunesのミュージックのライブラリに表示されているところです。ここからが、最も注目するところです。つまり、このデータがiPodなどに同期できるかです。今、パソコンにiPod Touchを接続し、同期を開始しました。同期は順調で、iPod Touchへとデータが転送されています。音質をアップするアプリ、Fantabitでのアクセスもできることを確認できました。嬉しいのは、iTunes以外で購入した楽曲は、アートワークの追加をしなければならないのですが、アマゾンから入手した音楽データには、最初からアートワークが貼付けられています。
 クラウドサービスの先駆者といえば、実はアマゾンとも言われています。それは、Amazon EC2/S3で、セカンドライフ、Twitter、Dropboxなども、このサービスを使用しているようです。そして、一般の利用者向けのサービス、Amazon cloud driveのサービスが開始されました。5GBまでは無料で使え、年間800円で20GB〜同4万円で1TBまでの有料のサービスも準備されています。Kindle、Amazon cloud player、Amazon cloud driveで最大の利点は、有料サービスの支払いが全て、普段から利用しているアマゾンのアカウントで使って、決済できる点です。やや低調なアマゾンの株価ですが、同社はさすが、アップル、グーグル、フェイスブックと並ぶIT4強と言われる企業です。

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