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2012年5月23日水曜日

大好きなソニーにエールを

私の大好きな企業の一つにソニーがあります。ソニー製品は、私の身の回りに溢れており、薄型テレビ購入前に愛用していた最後のブラウン管テレビもソニー製でした。現在は、ソニーの薄型テレビを購入、ブルーレイレコーダー、ブルーレイ再生専用機もソニー製です。そして、音楽プレーヤーは、iPodは持っているものの、ウォークマンも使っています。2012年5月10日付『iPhoneアプリ、FANTABITの驚き』のブログの中で、iPhoneの音が良くなったことを書きました。もっとも、このアプリは完全に動作せず、プレイリストの一部が表示されないというバグがあります。表示されないものに、好きな曲が多く含まれていることから、今後のバージョンアップを期待したいところです。
 そして、これを機に、ウォークマンとiPod、iPhoneの音に関して自分なりにチッェクしてみました。圧縮の方法などにおいて差がありますが、やはり高音域での音のクリアさでは、ウォークマンの方が上だという印象を受けました。また、最近、NHKのBSプレミアムで、"Glee2"が放送され、ブルーレイレコーダーに全てエピソードを録画しました。そして、ブルーレイレコーダーのお出かけ転送機能を利用し、"Glee2"をウォークマンのZシリーズにて視聴するという生活が始まりました。有機ELディスプレイに、音の良さが加わり、何とも言えない臨場感を得ることが出来ることに初めて気付きました。iPodやiPhoneは、音楽プレーヤーというよりも、むしろ携帯型のコンピューターという機能を高めています。音楽ブレーヤーはソニーがいいという結論に達しました。埃をかぶっていたウォークマンのXシリーズも、倉庫の中から復活、音の良さを痛感している次第です。
 次に私の目に入ってきたのが、ソニー製のタブレット端末とヘッドマウントディスプレイでした。ソニーのタブレット端末はSシリーズの方を考えており、同機種が、この4月末にDTCP-IPに対応する旨発表がありました。しかし、残念ですが、対応が遅れており、無期延期ではないものの、対応時期は未定であるとのこと、ソニーの買い物相談窓口にて確認しました。ならば、タブレットはしばらく購入はないと思っていると、今度はヘッドマウントディスプレイが凄いということが、雑誌で紹介されており、その存在を知りました。型番はHMZ-T1で、3Dにも対応、パソコンのディスプレイの代用にもなることが分かりました。色々と聞いたり、調べたり、実際に体験したレビューは以下の通りです。

  1. 遠視は全く問題ないが、近視の方は矯正した方がいい。
  2. 左右の近視の度合いに差がある場合、3D映像を観るには、眼鏡でなく、コンタクトを使用した方がいい。
  3. 左右別々ではないものの、近視は視度調整機能が少しばかりきく(左右別々の視度調整の機能がつけば文句なし)。
  4. iPodやウォークマンなどの携帯デバイスに直接つなげることはできない。
  5. Apple TVを視聴することはできる。
  6. 家電量販店ではいつ入荷するかわからない。
私は、HMZ-T1を購入する予定でいます。パソコンは残念ながら、パナソニックとアップルを使用しています。デレビやブルーレイとの連携を考えれば、今になってですが、ソニーのVAIOにしておけば良かったと思っています。ここへきてソニーとパナソニックの提携交渉が明らかになりました。2012年5月15日付日本経済新聞朝刊に『ソニー、パナソニック提携交渉、有機ELテレビ量産技術開発』という題目の記事が掲載されていました。以下引用文。
 『ソニーとパナソニックは次世代テレビの本命とされる有機EL(エレクトロ・ルミネッサンス)テレビ事業で提携交渉に入った。液晶より高精細で消費電力の少ない有機ELパネルの技術を持ち寄り、大型パネルの早期量産に向け協力する。実現すれば世界を舞台に激しく競ってきたソニーとパナソニックが主力事業で提携する初のケースとなる。韓国企業に液晶テレビなどでシェアを奪われ、苦境に陥っている日本の電機産業の転換点となりそうだ』
 犬猿の仲とも言える両社の提携は、日本の国内市場で過当競争が行われ、苦境から脱する唯一の手段かもしれません。ここでソニーの業績を紹介します。右図は、ソニーホームページに掲載されているデータより作成したグラフです。売上高と比して、営業利益、純利益の絶対額が少なすぎますね。粗利の少なさがソニーの苦境の原因であることは確かです。しかし、カメラ、ビデオカメラ、テレビ、レコーダー、音楽プレーヤー、ゲーム機器など広範囲の事業展開をしているのがソニーです。これに、ソニーピクチャーズ、ソニーミュージックのコンテンツ産業が結びつけば、ユーザーの囲い込みができる潜在的な力はあります。ソニー製品を愛していないという、もっぱらの噂のあったストリンガーCEOが交代しました。ソニーの今後の経営方針に転換に期待したいところです。

2012年4月10日火曜日

驚愕のDTCP-IPと消費者余剰

私は、昨年の7月に薄型テレビを購入、その後11月になってからブルーレイレコーダーとブルーレイの再生専用機を手に入れました。因に、3機種ともソニー製品で、全てがネットに接続されているのが特徴です。結果、知らぬ間に、ファームウェアがバージョンアップされ、色々な機能がどしどしと付加されており、テレビライフが徐々にですが、充実化している日々を送っています。過去のブログでも何度が紹介したことのある映画や海外ドラマのストリーミングサービスである"Hulu"(フールー)も付け加えられた機能の一つです。最近のアップグレードですと、ブルーレイレコーダーにUSBで接続されたハードディスクに保存されている映像コンテンツを直接、ブルーレイディスクにダビングできる機能が付き、とっても便利になったという印象です。
私がテレビ三昧の生活をはまっている中で、最近まで知らなかったのですが、DTCP-IPという、聞き慣れぬ技術があります。今回、私が購入したブルーレイレコーダーと薄型テレビが、何とこのDTCP-IPに対応していることを今まで知りませんでした。ところで、DTCP-IPとは何かということです。DTCP-IPとは、Digital Transmission Content Protection Over Internet Protocolの略で、家庭でネット接続されている機器間で著作権で保護されたコンテンツをやり取りする際にコンテンツを暗号化する技術のことです。パケットを暗号化することによって、盗聴等により不正コピーの防止を目的とした技術であり、今後、このDTCP-IPに対応したデバイスがどんどんと発売されるようです。
早速にDTCP-IPを試してみました。ブルーレイレコーダーをDTCP-IPのサーバーとして、薄型テレビをクライアントとして接続、HDMI端子に接続していない状態で、ブルーレイレコーダー内の映像コンテンツをテレビの画面に映し出すことに成功しました。素晴らしいの一言です。そして、驚いたのは、ソニータブレットが今春からDTCP-IPに対応、Wi-Fiを通じて、ブルーレイレコーダーのハードディスク内に保存された映画やドラマを視聴することができるようになるそうです。
ここで、経済に話を戻します。国内でブルーレイレコーダーを販売しているのは、私が知っている限りでは、ソニー、パナソニック、シャープ、東芝、三菱電機の5社があり、この他にも輸入品もあることから、多数の企業が参入、かなり厳しい競争が繰り広げられています。それらの企業の中でも、これ以上の負担はできないと考えているところもあり、日立がテレビ事業から撤退したように、何社かは事業から徹底という事態になりかねないというのが実情でしょう。ソニー製品でAV環境を統一している私にとって、ソニーが撤退すれば、元も子もないというのは事実であり、それは是が非でも回避したいところです。もっとも、ソニーが生き残るのならば、ソニー以外の4社が徹底すればいいのではないかという考えも出てきます。しかし、私の本音は違います。上記の5社がそれぞれ生き残り、競争状態が持続することが望ましていと考えているのです。それは、競争状態が持続すれば、シェアを伸ばそうと各社が新しいアイデアを機器に取り込むことが期待されるからです。つまり、これは競争激化による消費者余剰の拡大を意味しているのです。競争が余りに厳しいことは、企業の利益を圧迫するという指摘もあり、マイナスの面があるものの、消費者である私にとって、消費者余剰の拡大は望ましい状態であるといえます。
ここで、消費者余剰とは何かという疑問が生じます。それでは、これを図示してみます。右図は、供給曲線、需要曲線を示しています。右上がりの曲線が供給曲線、右下がりの曲線が需要曲線で、供給曲線と需要曲線が交わっている価格Pで、供給と需要が合致していることを意味しています。ここで消費者余剰とは、黄色で示した部分です。そして、ブルーレイレコーダーの市場で生じているのは、競争により本来の均衡価格Pよりも低い価格P1にまで価格が低下(価格の低下を意味するものは、価格が一定でも、新しい機能を織り込むことで実質的な価格が低下することも含める)、供給量が一定とすれば、灰色の部分だけ消費者余剰が拡大していることです。この価格は、供給曲線を下回る水準であることから、長続きしないともいえますが、ブルーレイレコーダーはAV機器関連の中心的な存在であり、戦略部門です。赤字が出ても、企業サイドの思惑として、簡単には撤退することはできず、製品の供給を続けることが十分に考えられます。
確かに、過度な競争は、結果として参入する企業を減らすことになります。しかし、日本でのガラパゴス携帯でいえるように過度な競争があったからこそ、海外の企業がその響を受け、アップルのiPhoneが生まれたということは否定できないでしょう。ブルーレイでの競争も同じことがいえます。日本企業はビジネス的には失敗を犯していることは否めないのは事実です。もっとも、その競争がもたらしたともいえるスピルオーバーによる世界経済へのプラスの影響は計り知れないというのも事実です。日本企業がなかったら、今のアップルも、サムスンもなかったのです。ビジネスモデルの失敗ばかり指摘されるケースが多々ある昨今、私は、むしろ日本企業の健闘に世界の人々はもっとエールを送ってもいいのではないかと考えています。