2012年10月29日月曜日

サイゼリヤ、注文端末にiPod Touch導入

 私は、住んでいるところからやや離れたところにありますが、外食大手のサイゼリヤの店舗によく足を運びます。注文するメニューはいつも同じで、ミックスグリルのスープーセットと、サラダを別メニューで一品追加します。他のメニューもチャレンジすればいいのですが、サイゼリヤが提供するミックスグリルは、コストパフォーマンスと味において、他の外食チェーン店を圧倒しており、私にメニューを変える勇気を失わせほどのものです。
 このサイゼリヤが、注文端末にiPod Touchを導入することが、先日、日経新聞に掲載されていましたので確かめたくなり、夕食に行ってきました。メニューを注文する際に、担当者の手元をじろっとみるなどして、やや不振な行動となりました。結果、見ても判断がつかなかったため、直接聞いてみることにしました。担当者の回答は、導入はまだとのことでした。それで、ややがっかりしたものの、いつもミックスグリル(写真、iPod Tochにて撮影)を注文しました。そして、満足な食事をとった後、家に帰り、やや疑問に思いましたので、日経新聞の記事の内容をチェックしました。すると11月から導入する旨、記載がありました。早まったと感じましたが、11月になったら早々に、店舗視察に行くことにします。2012年10月9日付日本経済新聞Web刊に、このサイゼリヤに関する記事が掲載されていましたので紹介します。記事の題目は『注文端末をiPodタッチに、サイゼリヤ、経費削減』です。以下引用文。
 『サイゼリヤは米アップルの携帯プレーヤー「iPod(アイポッド)タッチ」を使った料理の注文端末を11月から導入する。来年2月をメドに国内1千店弱に4台ずつ配備する。大手外食チェーンでは珍しい取り組み。端末の保守費用などの経費を年間2億〜3億円削減できるという。
 アイポッドに注文端末として利用できるアプリを組み込み、埼玉県三郷市内の店舗で9月に実験的に導入。指先でタッチしたりスクロールしたりするなどスマートフォン(高機能携帯電話)と操作方法が同じで、入力ミスが減ったうえ、注文の変更や座席の移動などにも対応しやすいという』
 サイゼリヤは、理工系の学生を中心に採用することが、ニュース番組『ビジネスサテライト』で以前紹介されていました。数学や統計などを使えば、外食チェーンの現場の合理化がさらに進むと考えた結果の経営方針でしょう。このサイゼリヤだからこそ、iPod Touchの導入も、現場サイドからのアイデアである可能性は十分にあります。実際に働いてみないと詳しいことが分からないでしょう。身近な存在であるものの、遠く離れた場所で合理化が進められているのが、外食チェーンであるといえます。
 サイゼリヤには、何か他にも同社ならではのアイデアがあるのではないかと考え、店舗内を注意して眺めてみましたが、残念ながら、外食チェーン店に勤めた経験がない私にとって、何が凄いのかは分かりませんでした。関心を持たないと気がつかないのが人間です。そこで、伝票をじっくりとみました。すると、バーコードが左下の部分に印刷されていることに気付きました。それで、お金を支払う際に、レジ係がどのように、この伝票を取り扱うのかをチェックしました。すると、この伝票を、レジ左下にあるバーコードリーダーに読ませ、瞬時に支払額がレジに表示されることを知りました。他のチェーン店でも同じなのかも知れませんが、改めて驚いた次第です。サイゼリヤの売上高は、リーマン・ショック後も伸び続けています。しかし、ここへきて、2期連続の営業減益となっています。経費を削減し、利益率のアップが同社の課題です。現行の注文端末は蓋が壊れやすく、かつ保守費用もかさむそうです。外食チェーンによるiPod Touchの導入に注目したいところです。

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