9月12日に発表されて以来、待ちに待ったiPhone5がやっと届きました。早々に使ってみると、私が住んでいる岡山県ではLTEでの通信は、市街地中心部に限られ、少し離れた市街地近郊になるとすぐに3G回線による接続になります。ソフトバンクの提供するLTEサービスは、接続ポイントの拡充が求められおり、継続的な設備投資が必要な状態にあります。因に、私が契約したソフトバンクショップの店内でもLTEでの接続ができない始末で、同社の接続網にやや疑問を持つ結果となりました。
1ヵ月間は、私が契約しているNTTドコモのモバイルルーターは使わず、iPhone5をソフトバンクの回線でとことん使ってみるつもりでいます。もっとも、先日買収が発表されたイー・アクセスの回線を利用したサービスが開始された場合、接続状況が改善することが予想されます。ソフトバンク側の正式発表はないものの、来春当たりから利用ができるそうですので、それまでは頑張ってソフトバンクの回線を利用することも考えています。
もっとも、驚いたのは3Gの回線でのインターネットの接続速度であり、体感速度は明らかに上がっています。これはiPhone5の機体性能とiOS6へのアップデートによるものですが、後者の方が寄与度が大きい気がします。何故なら、私が愛用しているiPhone3GSやiPod TouchのSafariのアクセス速度も明らかに改善しているからです。一方で、やや消費メモリーが大きくなり、他のアプリでハングアップするケースもありますが、Safariのスピードアップは非常に気持ちがいいものです。
こうした中で、ソフトバンクによる米携帯電話大手買収の検討に関するニュースが入ってきました。私は、同社は通信品質の改善のため、日本国内の設備投資に傾注するべきであり、この時期に大型買収をするべきではないと考えています。しかし、米スプリントのホームページをチェックすると、米スプリントもiPhoneを提供していることが判明、この買収が成立した場合、アップルのiPhoneを提供する企業連合ともなり、iPhone戦略を有利に展開できることが理解できました。ソフトバンクによる買収に関する記事が2012年10月13日付朝日新聞朝刊に掲載されていましたので紹介します。記事の題目は『ソフトバンク、米会社買収検討。大手3行、1.5兆円融資へ』です。以下引用文。
『米携帯電話3位のスプリント・ネクステルの買収を通じて米国進出を検討しているソフトバンクは、買収資金をどう手当てしようとしているのか。借金を元手に買収を進めれば、経営は不安定さを増すが、そうしたリスクを承知のうえで事業規模の拡大を優先し、銀行団から巨額資金の調達をめざす考えだ。みずほコーポレート銀行などメガバンク3行は、買収交渉がまとまれば1兆5千億円規模を協調融資する方向で調整に入った。ソフトバンクの主力取引銀行のみずほが参加銀行まとめる。今後、ドイツ銀行も加わる可能性がある。近くソフトバンクに融資の意思を提示する見通しだ。今回の買収案件は巨額のため、短期の融資を実行した後、返済期限の長い融資に切り替える。2006年、ソフトバンクが英ボーダフォン日本法人を約1兆千億円で買収した際は、まず融資した後、買収先の携帯電話事業の収益を担保に証券を出して投資家から直接お金を集める手法に切り替えており、今回も似た手法を使う可能性がある』
円高を定着する中で、円の強さを背景に日本企業による海外企業の買収が進んでいます。この時期の買収は、ソフトバンクのユーザーにとってはやや疑問がある対応とは思われますが、日本国内に閉塞感がある中で、人口が増加し続けている米国への進出は大胆であり、賞賛に値するものです。また、この動きの中で、スプリント・ネクステルが、米携帯電話第5位のメトロPCSコミュニケーションズを買収を検討しているとの情報が入ってきました。同社はドイツテレコム傘下のTモバイルUSAが合併を検討している先であり、これから壮絶な争奪戦が行われることが予想されます。この買収が動向次第では、ソフトバンクによるスプリント・ネクステル買収にも影響を与えていることは必至です。しかし、ある新聞記事によれば、ソフトバンクの野望は、スプリント、Tモバイル、メトロ3社全ての買収だそうです。この買収合戦が成功したあかつきには、1位のAT&T、2位のベライゾンなども視野に入り、世界屈指の携帯電話会社になる可能性があります。ソフトバンクの株価は、10月12日に前日比486円、16.87%も下落していますが、気概を感じさせるくれる経営であり、円高をフルに生かした経営こそが、今の日本企業には求められているのです。
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