2012年5月19日土曜日

インテルの原動力とは

世界最大の半導体メーカーであるインテルの原動力とは、一体何であろうか。パソコン用のCPU市場ではほぼ独占状態にあるものの、毎年、新しいアーキテクチャーのCPU開発もしくは製造プロセスの微細化によって、能力を高めた製品を発売し続けている。インテルの共同創業者であるゴードン・ムーアが自らの論文で示した「ムーアの法則」(注)で示した18ヵ月ごとにCPUの能力は倍になるということを地でいっているような気がします。もっとも、CPUにグラフィック処理用のチップをのせるなど、パソコンの中でのCPUの役割は飛躍的に高まっており、他のメーカーが製造していた分野への進出は著しているのも確かです。つまり、周辺機器で対応したものをCPUやチップセットが担うようになり、ある意味、パソコンの中でのインテルのシェアは高まっているといえます。また、ハードディスクに代わろうとしているまで成長しているSSD(ソリッドステートドライブ)でも、インテルはシェアをある程度握っていることから、将来、パソコン内はインテルだらけになるかもしれません。
こうした中、インテルがパソコン用に新型プロセッサーIvy BridgeとIntel 7チップセットを発表しました。同社は従来からチックタック戦略をとっていました。チックタック戦略とは、プロセス技術とマイクロアーキテクチャーを毎年交互に改良するというものです。今回、製造プロセスを32nmから22nmへと大幅に縮小した点から前者が該当するものと思っていました。しかし、トランジスター構造を3次元にするなどのアーキテクチャーの大幅な改良もやっていることから、どちらに該当する新製品なのかやや分かりにくところがあります。また、新しいチップセットはUSB3.0を正式サポートしています。この点も、今回の発表の注目点です。
私は、アーキテクチャーを変えたタイミングではなく、システムが安定した製造プロセスの微細化のタイミングでパソコンの購入を進めています。従って、パソコンは、しばらく様子をみてからの購入になります。今、主に使用しているパソコンはCore 2 Duoです。2年たったので、そろそろ買い替えかと思いつつも、実はシステムが非常に安定していることから、しばらくはこのパソコンでやっていこうかとは思っています。一方で、インテルのGPUを内蔵したCore i5のパソコンがヨタッいます。やはり、GPUは内蔵ではなく、外付けが必須です。Core 2 DuoのパソコンはGPUは外付けで、極めて快適に作動していることから、まだまだ使用できるでしょう。
以上が、今回発表されたCPUのラインナップです。私はノートパソコンがメインとなっていますので、Core i7 Extremeに興味があります。最高周波数が3.80GHzで、CPUが擬似的に8つにもなるCPUを搭載したノートパソコンなど昔では信じられなかったことでしょう。インテルも一時期、リーク電流の問題で苦しめられました。製造プロセスの微細化しても、電流がリークし、発熱量ばかり大きくなり、能力の向上が乏しかった時期がありました。そのリーク電流の問題もクリアし、今のCore iシリーズがあります。素晴らしい技術開発能力だと思います。
そして、今後、期待されるのは、スマートフォン用のCPU開発です。手始めにウィンドウズフォンのCPU当たりから進出することが予想されますが、アップルとインテルの関係からいきなり、iPadやiPhone用のCPUをインテルに任せるということもあるかもしれません。今のところ可能性はゼロですが、CPUの技術革新の礎を築いてきた同社には何か期待されるところがあります。
(注)「ムーアの法則」とは、そもそも18ヵ月ごとにCPU上のトランジスター数が倍になることを示しており、最近になってコンピューターの能力が向上にも引用されるになった。

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