2012年5月10日木曜日

iPhoneアプリ、FANTABITに驚き

2012年3月13日付の『Siriの日本語対応』のブログの中で、日本の音声認識技術は世界最先端を行っており、デジタル空間に「初音ミク」というアイドルを創造したこと書きました。この音に関する技術の進歩で、新たなiPhoneアプリがあることが、『Mac Fan』2012年6月号に紹介されていました。私は、現在、音楽ライフの中心にあるのが、iPhoneとiPodのアップル製品とウォークマンのXシリーズとZシリーズです。ウォークマンのXシリーズは画面サイズが小さすぎるということで余り使わなくなりましたが、それ以外の3つの機種はTPOを考えながら、フル稼働しています。3年近く前にiPhoneを購入してから、私の音楽ライフは、それまでの流れからパラダイムシフトし、新たな局面を迎えており、むしろ私のライフスタイルの中心に位置する存在にまでなっています。
 もっとも、毎日会社勤めをしている関係で、常時持っているのはiPhone3GSで、ややスピード面で不満があるものの、SafariでWebをみるには全く問題がなく、インターネットは、パソコンではなく、モバイル機器を使用して接続する時間がほとんどとなっている次第です。そうした中で、新たな音楽アプリの紹介が雑誌に掲載されており、早々にダウンロードしみました。そのアプリとは「FANTABIT」というものです。通常、携帯デバイスに音楽をインストールする際には何らかな圧縮することで、相当数の楽曲を1つのデバイスに入れて、持ち歩くことができます。因に、私はCDからiTunesに音楽をインストール際は、アップル・ロスレス・エンコードに設定しています。これは、このエンコードが音質がいいと記述があったたためです。
 しかし、楽曲に何らかの圧縮がかかることで、もともとあった音域が失われる弊害があるそうです。もっとも、その音を人間は聴くことができないため、圧縮をしてインストールしても全然問題がないという考えが、携帯音楽プレーヤーにはあります。しかし、この「FANTABIT」というアプリをダウンロードし、楽曲を早々に聴いてみました。そして、iPodのミュージックアプリと同アプリを通じて同じ楽曲を聴き比べてみました。すると、「FANTABIT」を使用して楽曲を聴いた場合の方が、高音域の音が明らかに差があることが理解できました。「クリア」という表現が適切がどうか分かりませんが、私はそう思いました。ウォークマンを使っていることもあり、音のクリアさではiPhoneやiPodにやや不満があったのですが、このアプリを使えば、私の聴く能力の範囲ではどちらも同等のレベルに達していると思います。ソフトウェアの技術というものは凄いですね。写真は、iTunesの同アプリ購入の画面とiPod上で実際に使用している時の画面です。そして、以下は『MacFan』の記述の引用です(P23)。
 『デジタルアクトは、京都に本社を置く技術者集団だ。「ファンタピクス(FantaPix)という画像の可逆圧縮・復元技術を生み出し、その技術は映画「ラ・ボエーム」や「マイケル・ジャクソン・キング・オブ・ポップの素顔」にも採用されている。そんな技術者集団が音の世界に注目し、開発したのがこのアプリというわけだ。
 CDなどの音をMP3やAACに圧縮すると、高音域がカットされてしまう。データ量を少なくするために可聴領域外の音を削除した形だが、同社社長の斉藤和久氏は「人は可聴領域外の音も感じている」と主張する。同様の意見は、CDの登場以来さまざまな研究論文でも主張されており、高周波音を含む音楽を聴くと脳にアルファ波が検出されたという結果もある。
 ファンタビットは、残っている音声波形を元に「本来あったはずの高音域」を解析し復元するそうだ。高音域を復元することによって音全体の調和が甦り、原音にあったはずの細部のディテールや空間的な表現力が回復するというわけだ』
「百聞は一見にしかず」ではなく、この場合は「百見は一聞にしかず」ですね。是非ともこのアプリを使ってみて下さい。それと、日本の音に関する技術の凄さを、再び感じる瞬間でした。

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