2012年5月26日土曜日

中国、インド、二酸化炭素排出量の増加で突出

IEAの調べで、2011年の二酸化炭素排出量は、前年比3.2%増の316億トンへと増加したことがわかりました。持続的な経済成長と二酸化炭素の排出による地球温暖化の問題は、現状ではトレードオフの関係にあり、今後、難しい対応が求められるところです。
2012年5月25日付日本経済新聞夕刊に、世界の二酸化炭素排出量に関する記事が掲載されていました。記事は、中国、インドの伸び率が高いことを示唆、先進国だけで総量規制をしても意味がないことを示しています。記事の題目は『世界のCO2排出量最高に、昨年3.2%増/日本は2.4%のプラス』です。以下引用文。
『【ボン(ドイツ西部)=竹内康雄】国際エネルギー機関(IEA)は24日、2011年に世界で排出された二酸化炭素(CO2)が、前年比3.2%増の316億トンに増え、過去最高を記録したと発表した。中国やインドなど新興国の排出量が世界全体の排出量を押し上げた。新興国の経済成長に伴う排出増にどう歯止めを掛けるかが課題になりそうだ。(中略)
世界最大の排出国である中国は前年比9.3%増で、7億トン以上増加。インドの排出量はロシアを抜き、中国、米国、欧州連合(EU)に次ぐ世界4位になった。中印など新興国は高成長を維持しており、企業の生産活動の拡大や、自動車購入など消費の伸びが排出増につながった』
この中で、わが国は、原発の停止問題が響き、先進国全体では減少傾向にある中、前年比で2.4%増加したようです。右図は、IEAのホームページに掲載されていたデータに基づき作成したものです。残念ながら2009年までのデータしか見つかりませんでした。最新のデータでは316億トンまで増加しています。OECD加盟国と非加盟国で比較した場合、2005年でCO2の排出量が逆転していることがわかります。途上国を含めた排出量の総量規制に関する同意が求められるところです。
もっとも、排出量の抑制を求め、新興国の成長を無理に抑制した場合、低成長と財政赤字に苦しんでい日米欧の経済は立ち行かないというのも事実です。成長と環境のバランスを如何にとっていくかが、今後の課題であるといえます。ユーロ債務危機の中、欧州のリーダーであるドイツで、脱原子力と再生可能エネルギーへの転換が積極的に取り組まれていることは幸いないことです。
一方、わが国は課題だらけです。京都議定書や鳩山イニシアティブなどで、わが国はエコの先進国であることが強く認識しました。その時、期待された世界に示せる役割も今では風前の灯火です。原発の再稼働問題、LNG価格の高止まりなど、現在の日本のエネルギー政策は難題が山積しています。ここは、政府のリーダーシップが求められるところです。

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