先ほど、前日に録画していたNFL(National Football League)のAFC/NFCのチャンピオンシップを視聴し終えたところです。ペイトリオッツは、トム・ブレイディが不調だったものの、スーパーボール進出は順当だったと思います。しかし、最後の23ヤードのフィールド・ゴールの失敗はまさかの結果です。キッカーのプレシャーが如何に大きいかがよく分かりました。一方、ジャイアンツは絶対負けると思って試合を観ていました。ジャイアンツのオフェンスが全般的に抑えられていたという印象で、49ersのターンオーバーがなければ、きっと負けていたでしょう。青色吐息の中、相手側のミスを逃さず、しぶとく持ちこたえたイーライ・マニングはさすがですね。ディビショナル・プレーオフでパッカーズに負けると思っていましたので、ジャイアンツのスーパーボール進出には非常に驚いているところです。2月5日(日本時間の2月6日)のスーパーボールは、4年前の因縁の対決です。当日が楽しみです。
米国の人気スポーツというば、NFL、NBA(National Basketball Association)、MLB(Major League Baseball)だと思います。その中でも、個人的にはNFLが一番好きです。何と言っても1シーズンの試合数がNBA、MLBと比べて圧倒的に少なく、プレーする人にとっても、観戦する人にとっても1試合、1試合の重みが大きく、1試合当たりの緊張感がNBAやMLBとは違います。好みはそれぞれなので、これはあくまで個人的な意見ですのでご了承願います。
アメリカン・フットボールは、野球やバスケットと異なり、個人の能力よりは組織力のウェイトが高いというスポーツです。プレー経験豊富なヘッドコーチの元、才能ある強いリーダーシップを持ったクォーターバックが、チームを統率し、個々の選手がそれぞれの役割を果たすというスタイル(いわば組織)は、アメリカ社会そのものにもみえます。つまり、国民の支持(チームのメンバーの信頼)を背景に、議員・閣僚等(ヘッドコーチ)の意見を聞きながら、大統領(クォーターバック)が強いリーダーシップを発揮し、社会全体(試合の流れ)を変えていくのです。
一方、日本でメジャーなスポーツといえば野球です(注)。野球にも組織力というものはありますし、リーダーシップもあると思います。しかし、クォーターバックみたいな存在は見当たらないです。野球ではピッチャーの存在がやたら目立ちますが、先発ピッチャーが常に試合に参加することは物理的に不可能です。従って、ピッチャーはアメリカン・フットボールでいうクォーターバックみたいな存在にはなり得ないということです。
日本では、アメリカン・フットボールはマイナーな存在で、野球がメジャーであるというのは誰もが一致した意見でしょう。日本で野球がどうして好まれるのはわかりませんが、政治・経済・会社組織などあらゆる局面で、今の日本には強いリーダーシップが求められています。現在、わが国は、震災復興、エネルギー政策、消費税税率の引き上げなど難題が山積みとなっています。日本社会にも、絶対的な支持を受けたクォーターバックみたいな存在が必要ではないかと、試合中継を観ながら感じました。
(注)他にもサッカー、相撲など人気スポーツは数多くありますので、あくまで個人的な意見です。
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