2012年1月7日土曜日

電子書籍に乾杯!

毎日、ブログを書いているとどうしもネタ不足に陥ります。ここ20日間のブログでは、雑誌からの引用は多用しました。やや気が引けたのですが、一様、引用元を明確にして記述しましたので、問題はないと思います。ゆはり、一番安心なのは官公庁の資料である白書等からの引用です。今日、本屋さんの白書を置いているコーナーの前で、非常に悩んでしまいました。ここ数週間のことですが、『週刊エコノミスト』『週刊東洋経済』『週刊ダイヤモンド』などを連続して購入、出費がかさんでいるからです。
 今日も、平成23年度版の『経済財政白書』を購入しなければと思いました。値段は、通常サイズで2,100円、縮刷版で1,680円と内容の割にはリーズナブルな感覚はあります。しかし、今年の目標であるブログ作成のためとはいえ、毎日のおこずかいを節約し、購入できる状況ではないと判断し、その場を立ち去りました。その後、帰宅途上、内閣府のホームページからPDF版をダウンロードし、それをモバイルデバイスにインストール、パソコンの横に置いて、データを参照すればいいと考えが、頭の中に浮かび上がりました。幸い、私は第1世代ですが、iPadというデバイスを持っています。
 普段の生活において、iPhoneやiPodなど小さめのモバイルデバイスを常に手元に置き、ウェブや株価・為替データの参照や音楽・ゲームなどを楽しむというスタイルはとても便利です。いまやiPhoneやiPodのない生活は考えられないくらいです。その中で、割を食っているのが、私にとってiPadでした。家で音楽を聴くにはでかすぎるし、ビデオクリップを観るには、ドットの荒さがかえって目立ちます。ゲームはiPodが小さくていいです。現に、私はAppStoreからiPodにダウンロードしたテトリスや麻雀に完全にはまっています。外へ持ち歩くのは、もっぱらiPhoneです。なぜなら、iPodよりもバッテリーの容量が大きいですし(特に、私の場合、iPhoneのケースがバッテリーを兼ねているというアイテムを持っているためです)、iPhoneには電話機能やデータ通信機能が内蔵しているからです。この機能は、モバイルルーターなどがあれば、iPodでも代用できますが、やはり仕事場に音楽プレーヤーを持ち込むというのは抵抗があります。
 前置きが長くなりましたが、今日、埃をかぶっていたiPadがついに日の目を見るときが来ました。パソコンの左横にiPadを置き、今、ブログを作成をしているところです。先ほど内閣府から無料でダウンロードした『平成23年版経済財政白書』のPDFファイルをiBookにインストールし終わったところです。スムーズに本文が読めることに感動しています。カラー刷りの書籍(もしくはPDFファイル)は、iPadでみると実に綺麗ですね。下の写真がそれです。


 それでは、電子書籍について経済的側面から少しばかり書かしていただきます。米国では、販売数で、既に電子書籍が紙の書籍を上回っているそうです。少なくとも理由は3つあります。一つは、国土が広大であり、単位面積及び人口に比して本屋の絶対数が少ないということです。本屋から遠く離れた場所でも、電子書籍ならば、ボタン一つで購入できるからです(もっとも、米国における都市部から離れたエリアのネット事情は知りませんが)。
 それから、日本語や中国語ような表意文字に対して、表音文字である英語は、本のページがかさばるため、どうしてもスペースとってしまい、特に子供たちが読むには大きく、重すぎるというサイズになりやすいからです。特に、公立に限っての事情であると思われますが、学校教育の場では教科書は大切な存在であり、同一の本が代々受け継がれていくそうです。そのため、日本のように書き込みが許されず、後輩たちに引き継ぐため、大切に取り扱わなければならないのです。そして、最後の理由は、電子書籍のガリバーであるAmazonの存在があると考えてます。Amazonは、電子書籍を紙の書籍よりもディスカウントして販売しています。確かに、配送する手間はありませんし、そもそも印刷するコストを完全に無視することができますので、ディスカウントしても利益は確保できるからです。このAmazonが、Kindle等デバイスを提供し、しかもiPhone、iPad、パソコン版のKindleもあります。そして、同一アカウントならば、どのデバイスで読んでも、「しおり」などの読書記録が完全に同期されるという機能があり、非常に驚いています。この結果、EPUBなどの電子書籍の統一規格が策定され、出版物を作成する環境が整い、電子書籍の分野で日本よりも米国が先行したと思われます。
 我が国では、家電業界と同様に、電子書籍の分野でも、独自規格が乱立し、ビジネスが成立しにくい環境になっています。私が記憶しているだけでも、電子書籍に関わっている企業は、ソニー、シャープ等のメーカーから紀伊国屋、TSUTAYAなど本の販売する側にまで及んでいます。これに、黒船たるKindleが日本の出版業界へと進出することとなれは、さらに利益が出にくいという業態になりかねないです。EPUPのバージョンが3.0になり、縦書きにも対応できるようになりました。独自規格ではなく、日本でも統一規格を早急に策定し、消費者、購読者本位の電子書籍の市場育成が求められるところです。
今日は、文章だけのブログになってしまいました。明日からは、今日、iPadにダウンロードした『経済財政白書』を引用し、カラフルなものにしたいですね。

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