2012年8月15日水曜日

ビール4社の業績予想、拮抗する3社と脱落気味のサッポロ

 私は、ビールをよく飲みます。行きつけの居酒屋が、日本酒のアンテナショップですので、ここぞという飲み会では日本酒を飲みますが、日本酒ですとついつい深い飲み会となります。日本酒は、翌日のダメージが大きいことを考えてしまい、平日一人で軽い飲み会をする時はほとんど場合、飲むのはビールだけです。因に、私が住む岡山県にはキリンビールの工場があるため、愛飲しているのはキリンビールの「一番搾り」です。一方で、家で飲む時は、缶の発泡酒ばかりですので、行きつけの居酒屋で飲む、樽に入った「一番搾り」は格別で、飲んだ瞬間に至福の喜びを感じる次第です。
 私のアルコールライフの中心にあるビールですが、ビール業界に関する情報は全く頭になく、キリンか、アサヒがトップで、サッポロビールでごたごたしているというイメージがあるだけです。そこで、2012年8月10日付日本経済新聞朝刊にビール4社の業績に関する記事が掲載されていましたので紹介します。記事の題目は『ビール4社の1〜6月、販促費膨らみ利益圧迫』です。以下引用文。
 『ビール大手4社の2012年1〜6月期連結決算が9日出そろい、全社で経常損益が悪化した。ビール類やノンアルコールビールのほか、清涼飲料でも新商品を積極的に投入したことで競争が激化し、販売促進費が膨らんだ。
 前年同期は東日本大震災の影響で新製品の発表を見送ったケースが多かった。今期は各社とも規模の拡大を狙い、販促活動を積極化したことで競争が激しくなり、小売店に支払う販売奨励金が増えた』
 キリンHD、アサヒ、サントリーHD、サッポロHDはビール4社といえども、様々な飲料品でお世話になっています。朝のコーヒーはサントリーの「SILKY BLACK」の400gです。そして、家でブログを書いていて頭の回転が回らず糖分が足りないと感じたら、家から一番近い自動販売機で清涼飲料水を買います。この自動販売機はアサヒですので、いつも三ツ矢サイダーかバヤリースオレンジをいつも購入します。とろこで、サッポロビールだけはなかなか利用する機会がありません。そういえば、北海道に旅行へ行き、旅行のルートの関係で札幌市内で宿泊した時は、大抵の場合、サッポロビール園でジンギスカンをあてに、ビールをとことん飲んでいます。

 右図は、ビール4社の売上高の推移を示しています。キリンHDがトップであること、サントリーHDがアサヒを上回っており、ビール以外での売上高が大きいことが伺えます。2008年ではアサヒと拮抗していた売上高が、2012年の予想では、サントリーHDの売上高が、20%ほどアサヒを上回るという結果となっています。そういえば、キリンHDとサントリーHDの経営統合が破談したという話がありました。これは、業界2強の経営統合ですので、実現すれば海外メーカーと対抗できるくらいの経営規模になることが期待されたのですが残念です。もっとも、国内で寡占化が進まなかったことから、消費者としては両社の経営統合の破談は歓迎するべきことかもしれません。


 ビールを居酒屋で飲む時は、キリンの「一番搾り」が圧倒的に多いのですが、普段は発泡酒を自動販売機で購入するケースが多いです。いつも余り考えず、見えやすい位置にある発泡酒を選んでいました。これを機に会社と商品名を調べてみると、ともにキリンビールが提供する「麒麟淡麗」と「のどこし<生>」であることが、今判明しました。岡山県に在住んでいると、キリンビールの工場があるせいなのか、意識しなければついついキリンビールの商品を選んでしまうのかもしれません。上図は、2012年半期と通期のビール4社のビール類の出荷数を示しています。私の市場シェアとは異なり、アサヒがトップを維持、それに続いてキリンHD、サントリーHD、サッポロHDの順となっています。メーカー別のビールの出荷数は地域により大きな差があるのではないかと思っています。気になるのは、売上高、ビール出荷数で完全に取り残されているサッポロHDの存在です。私が学生だった頃は、ビールのシェアは、キリン、サッポロ、アサヒ、サントリーの順でした。その後、アサヒの「スーパードライ」が大ヒット、ビール業界に激震が走りました。結局、一番割を食ったのはサッポロでした。この結果もたらされた業績低迷が、同社の最近のごたごたの背景にあるのでしょう。

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