2012年4月26日木曜日

再生エネルギーの買い取り

普段はこのブログを家で書いていますが、新たな発想もあるかと思い、今日は趣向をかえてドトールコーヒーにて作成してみます。もっとも、電池切れの可能性もあるため、やや少なめの文章で終わらせます。しかし、こうやって外出先でパソコンを使用し、Wi-Fiで接続し、自由にブログの作成ができる時代に感謝ですね。
今日のテーマはエネルギーです。国家戦略の根本は如何に安定したエネルギーを確保するかです。古代国家では、持続可能なエネルギーの確保に失敗し、国家運営が頓挫したケースは数多くあります。メソポタミアの古代国家でも、周囲の森林を伐採しつくし滅んだということが、NHKスペシャルの歴史ドキュメンタリーものでも、ちょくちょく紹介されています。ローマ帝国でも、公衆衛生上の必要から幅広く、公衆浴場が整備されていました。このエネルギー供給のために膨大な森林を伐採、現在の森林が少ない地中海諸国は、ローマ帝国の蛮行の傷跡ではないかと思っています。
米国は、その点を念頭に入れているのか、安全保障とエネルギー問題を戦略的に結びつけ、国家の将来のあり方について考えている姿勢がみられます。もっとも、イラクにまで手を出したのはやり過ぎでした。財政は疲弊し、現在の米国経済の惨状があります。もっとも、この事態を好転させている要因もあります。それは最近着目されている非在来型天然ガスであるシェールガスの存在です。この採掘が順調になれば、米国の経常収支の赤字体質がやや改善する可能性もあり、米国経済にとってプラスです。
一方、中国は、米国よりもしたたかな気がします。中国の今後の発展にはエネルギーの確保が必要条件です。国際的に非難されているスーダンやミャンマーなど問題国といち早く友好関係を結び、欧米諸国が進出できないのを尻目に、利権を確保しているというケースが多々あります。スーダンには石油があり、ミャンマーの沖合にはガス田があると聞いています。余談ですが、中国がミャンマーといち早く友好関係を結んだ背景には、インドを囲むという戦略があるそうです。米国はともかく、中国にとって最大の脅威となるのはインドです。中国からみて、インドをパキスタン、スリランカ、バングラデシュ、そしてミャンマーでつなぎとめ、いわゆる「真珠の首飾り」で包囲するという戦略を意図的にとっているそうです。
前置きが長くなりましたが、本論に入ります。昨日、日本の将来のエネルギー政策の展望を目指した再生エネルギーの買い取り価格の原案がまとまったようです。今日の引用は、岡山県が誇る山陽新聞から出させていただきます。2012年4月26日付山陽新聞朝刊にこのエネルギー買い取りに関する記事が掲載されていました。記事の題目は、『太陽光1キロワット時42円、再生エネ発電買い取り価格、経産省原案、家庭負担100円未満』で、紙面トップに掲載されていました。以下引用文。
『再生可能エネルギーによる発電の普及を促す「固定価格買い取り制度」の詳細を検討する経済産業省の調達価格等算定委員会は25日、太陽光で発電した電力を電力会社が買い取る価格を、消費税込みで1キロワット時当たり42円とする原案を決めた。高めの価格設定となったことで、民間企業の積極的な発電事業への参入が見込めそうだ』
右表が、分野別に示した電力の買い取り価格です。やや高めの設定になったとのことですが、やはり欧米諸国、特に欧州諸国との比較が必要であると思います。これが高いのか安いのかは、やはり国際比較をもってするべきであって、疲弊した電力会社の要望は信用できないともいえます。
もっとも、今までこんな重要なことが決まっていなかったと思うと、情けないという気持ちになってきます。エコ先進国として、20年に続く景気低迷の中でも、世界に誇れる経済体質だと自負していたところがある日本です。化石燃料ばかり輸入している現在、省エネな国家、日本の姿はもうないのです。実は、以前は、私は、わが国の原発政策を支持するという立場をとり、電力会社に投資をしていました。そして、今回の原発事故です。とんでもない損失を被っています。身にしみて、日本の原発政策の失敗を痛感しているところです。残念なことですが、わが国は、将来のエネルギー政策、というよりもむしろ戦略がありません。存亡の危機であるという認識のもと、国家戦略として第一に進める必要があり、決定の遅れが気になるとろこです。
このブログは、MacBookAirの13インチで作成しました。この文章と付随のエクセルデータを作成し、バッテリーの消耗量は28%というところです。7時間くらいバッテリーがもてばいいのですが、ブログの作成が常時ネット接続していることから、やや消耗量が多いような気がします。因みに、ブログの作成時間は、約1時間半というところです。

0 件のコメント:

コメントを投稿