私は、毎週、朝食、昼食の全てを、そして夕食の4〜5食を外食にてとっています。必然的に外食産業に興味があり、ついつい外食産業に関する記事を読んでしまいます。しかし、記事を読むだけではなく、外食に関して語るには実体験が一番大切なことだということは言うまでもありません。
私の偏った食生活の中で、最近ヒットしているのは「サイゼリヤ」です。店舗の横を車で横切ったこと限りない多さです。しかし、人間の目というものは不思議なもので、関心がないことには一切目が入らず、全くもって素通りでした。しかし、知人から「サイゼリヤ」の「ミックスグリル」は凄いという話を聞きました。その知人が言うには、ワイドショーで観ていてそれを知ったとのことで、プロの料理人いわく、この価格で、この品質の料理を提供することは不可能であるというのが「サイゼリヤ」の「ミックスグリル」だそうです。そこで、早々と「サイゼリヤ」の「ミックスグリル」を食しに行きました。「ミックスグリル」は559円で、お得な3点セット(ライス、スープ、サラダ)390円を付けてオーダーしました。「ガスト」などが提供するハンバーグセットとほぼ同じスタイルのものですが、体験するといくつかの点で驚きました。余談ですが、今でも「ガスト」のモーニングは大好きです。
最初に驚いたのはみたこともない厚切りのベーコンがハンバーグの横に添えられていたことです。次に驚いたのは、ハンバーグの味でした。赤身肉の味がしっかりしていて美味いという印象です。日頃から私は、肉の旨味は脂ではなく、赤身だと言っており、まさしくこの「ミックスグリル」は私のニーズにそったものでした。次にソーセージを食してみると、肉汁がしたたるという感じて実に美味しいと思いました。やや難があるとすれば、700Kcal超と所要のカロリー量を大幅に上回っている点です。それ以外は素晴らしいの一言です。
ここで、外食産業について調べてみました。売上高でみた、外食産業トップはゼンショーHDです。同社の主な店舗には「すき家」「なか卯」「ビッグボーイ」「モリバコーヒー」「フラカッソ」「Jolly-Pasta」「COCO's」などがあります。良く出る話ですが、大手牛丼チェーン「すき家」と「なか卯」が同じ会社であるということは知らない人が多いようです。同社は合併等を繰り返して、トップに登りつめた会社です。こういう会社は無理な合併が仇となって失敗するケースが多いのですが、同社の場合は違うようです。それは、実際に「すき家」に行けば気付くことです。「この値段で、このようなもを食すことができるのか」という「サイゼリヤ」と同様の印象を受けるからです。2位が日本マクドナルドです。1位がマクドナルドと思っている人が結構いますが、ゼンショーがトップです。もっとも、図では分かりにくいのですが、営業利益はマクドナルドがトップとなっています。このグラフを作成し、順当な結果だという印象を受けたとろこです。
しかし、驚いたのは次のグラフです。引用元の『週刊ダイヤモンド』2011.11.26号の記事では表として掲載されていましたので、グラフにするまで全く気付きませんでした。実は外食業界トップ10の中で最も高い売上高対営業利益率を出しているのが、実は「サイゼリヤ」だったのです。それも前年比マイナス19.6%の減益を受けての数字ですので素晴らしいですね。料理の品質を高めるため、コスト高になっているのかと思いきや、コスト面、品質面ともに優れていることが「サイゼリヤ」の特徴だということです。物流システムや調達先などで工夫しているのだと思われますが、同社の業績は今のところ謎ですね。
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