せっかくですので、今日はIT業界4強の一角を占める米Apple社について少し書かせていただきます。今でも、故スティーブ・ジョブス氏の特集番組が時々報道されています。2012年1月29日にNHKで報道されたBS世界のドキュメンタリー『スティーブ・ジョブス〜カリスマの素顔〜』で、私は同社の社名の由来を初めて知りました。社名の由来は、アップルの信奉者にとっては当たり前なのかもしれませんが、若かりし頃、ジョブス氏がリンゴ農園で共同生活を営んでいたという事実を前置きをした上で、アイザック・ニュートンに敬意を表して社名を「Apple」としたとのことです。そういえば、事業的には失敗しましたが、過去の製品の中に「ニュートン」という名の携帯端末がありました。社名の由来にもなった人物の名を冠していることからも、発売当時の思い入れが感じられます。ジョブス氏自身が世に送り出した最後の製品が、iPadという同様の携帯端末であったことも因縁めいたものですね。因みに、同社のリンゴのロゴの右側が少しが欠けているのは、トマトと間違われないようにするためです。この番組で、特に面白かったのは、同社の創業に関する部分です。「アップルは自宅のガレージで始まった」と記述されている記事をよく目にしますが、正確にはジョブスの妹の部屋で始まり、後にガレージに移ったというのが事実だそうです。
2012年1月26日付日本経済新聞朝刊に『独走アップル、新分野攻勢』という記事が掲載されていましたので引用します。以下引用文。
『【シリコンバレー=岡田信行】米IT(情報技術)大手9社の2011年10月〜12月期決算が出そろった。景気後退やパソコン需要の伸び鈍化などで2社が減収、3社が減益だった。減速感が漂う中、独走状態となったのはスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」がヒットしたアップル。スティーブ・ジョブス前会長の死去後も手堅い経営を継続、テレビへの本格参入も探るなど新分野でも攻勢が続く』
引き続き、Apple社の独走が続いているようですね。グラフは記事の表をグラフ化したものですが、同社の売上高・純利益はさることながら、売上高対営業利益率が28%にも及んでいることが驚きです。これは、同社独特の生産システムに加え、ブランドの高さによるもので、同水準の売上高の日本企業にはあり得ない水準の純利益です。日本企業も見習う点が多そうです。米調査会社の調べによると、iPhone4S(32GB)、iPad2 3G(32GB)の販売価格に対する製造原価率は、それぞれ約27%、約46%です(注)。この製造原価の低さが同社の利益率の高さを物語っています。
そろそろ、次のiPadの製品発表の時期ですね。私は、このデバイスを購入する予定です。第一世代のiPadを購入しましたが、実は最近まで全く利用していなかったのが実情でした。しかし、ここへきて利用率が急にあがっています。理由はiPadで地デジ・BSが視聴できるようになったこと、映像配信サービスHuluのコンテンツを視るのには一番適したサイズであることなどです。しかし、一番魅力を感じているのは、ブログを書く際に利用する白書などをiPadに直接ダウンロードして、iPadを書籍代わりに使用するようになったことです。ダウンロード版ですので費用はかからないですし、なによりもエコです。第一世代のiPadは描画速度がやや遅く、目に負担がかかります。第三世代のiPadはクアッドコアのCPUを搭載している噂があり、この欠点が克服していると思われます。スペックの正式発表の日を楽しみにしています。
(注)「Mac Fan」2012/3号の特集記事『Appleの正体』、p43、マイナビ。
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