2012年4月22日付日本経済新聞朝刊にホンダに関する記事が掲載されていましたので、早々引用させて頂きます。題目は『ホンダ、ハイブリッド技術、中国に供与、エコカー普及主導』です。以下引用文。
『【北京=遠藤淳】ホンダはハイブリッド車(HV)の基幹技術を中国の自動車メーカーに供与する。合弁事業で組む東風汽車(湖北省)のほか幅広いメーカーを対象に供与を検討。現地メーカーがHVに参入するのを促し、世界最大の自動車市場で普及を目指す。エネルギー消費国としても中国は政府がエコカーの普及を進める計画を打ち出しているホンダはHVを軸に中国で先行する米欧勢への巻き返しを狙う』ホンダの強みは、HVなど最先端の自動車技術で先頭を行くメーカーでありながら、片方では10万円強の価格と水準で、アジアの途上国の人々でも手が届く商品を提供していることです。右図は、ホンダの二輪車・四輪車の売上高の推移を示したものです。2010年に持ち直しているものの、2011年はタイの大洪水の影響もあり、再び減少している可能性があります。アジアでのブレゼンスは確実に上昇しており、同社のしたたかさが伺えるところです。そして、二輪車に絞ったのが次のグラフです。
右図は、ホンダの二輪車の売上高の推移を示しています。国内、北米、欧州での売上高がどんどんと減少している中、それをカバーするようにアジア及びその他地域が、上記の減少をカバーしています。2011年にはその傾向はさらに進んでいると考えられます。そして、驚くべきは、アジアの比率が45%にも達しており、現地でも圧倒的なシェアを握っているようです。燃費、価格等を考えた場合、アジアの人々にとって最適なのは、依然として二輪車であり、これらから得られるであろう収益が安定しているからこそ、リーマンショック以降にホンダの赤字決算とならなかった理由の一つでしょう。また、同社の航空機分野への進出は画期的なものです。それは経営スタイルのみならず、開発した航空機が、今までになかった主翼の上にエンジンを取り付けるというスタイルだったからです。同社はいつも自らの殻に閉じこもることはしていません。常に、ダイナミズムを感じさせるところがあります。常に変化しているという意味で、ホンダの躍進に勇気づけられます。
0 件のコメント:
コメントを投稿