待ちに待ったiPhone5(仮称)の発表が、どうやら9月12日に決まったそうです。今回は、マイナーチェンジであったiPhone4Sとは異なり、メジャーバージョンアップの予感があり、楽しみにしています。これまでのところ、ウェブからの情報では、ディスプレイのサイズが4インチになること、ホームボタンが小さくなること、インセル型のタッチパネルが採用されること(薄型になること)などが取沙汰されています。私は、iPhoneよりも使用頻度が高いiPod touchのバージョンアップが気になるところで、同時に発表されればと思っています。
そうした中で、サムスン電子とアップルの訴訟は泥沼状態に陥っています。この闘いは、アップルとグーグルの代理戦争とも言われていますが、結果として、パソコン、タブレット端末、スマートフォンの販売台数を伸ばしているアップル製品の部品受注が日本企業に舞い込んでくれば、プラスであると考えています。米国での裁判の結審までの時間は短いという印象があり、iPhone5が手元に入る頃には決着が着いているのではないかと期待しています。訴訟の具体的な内容は不明ですが、訴訟の手続きにおいてサムスン側に不手際があり、懲罰的な賠償をアップルが求めていること、逆にサムスンがアップルの特許侵害を主張しているなどの話も出てきています。私が使用しているMacBookAirには、サムスン電子製のSSDが入っています。両社の相互依存の時代は終焉したといえます。今後は、フォックスコンで知られる台湾の鴻海グループが中国でアップル製品の組み立てて、その部品の多くとはいいませんが、少なくない部分を日本企業からの供給により提供される可能性は十分にあるといえます。
スマートフォン市場で激戦が続いている最中、2012年8月16日付日本経済新聞朝刊にスマートフォン市場での負け組についての記事が掲載されていましたので紹介します。記事の題目は『スマホ苦戦組、大型リストラ、ノキアやRIM、巻き返しは不透明』です。以下引用文。
『【シリコンバレー=奥平和行】フィンランドのノキアなどスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の販売で苦戦する世界の通信機器大手が大規模な人員削減などリストラ策を相次いで打ち出している。経営の効率化と新製品投入で巻き返したい考え。ただ、韓国のサムスン電子と米アップルの「2強」が快走を続ける一方で、中国勢も台頭の兆しをみせており先行きは不透明だ。(中略)ノキアは6月、2013年末までに全社員の約1割に当たる1万人程度を削減する方針を示した。RIMも13年2月までに全社員の3割に相当する5000人を減らす。HTCは競争が厳しい韓国やブラジル市場からの撤退や、米ノースカロライナ州の研究開発拠点を閉鎖することを決めている』
フィンランドのノキア、カナダのRIM、台湾のHTCが厳しい業況となっている一方で、低価格を武器に中国のZTEがシェアを拡大しており、2012年4〜6月期の世界シェアで、ブラックベリーのブランドで知られるRIMを上回り、初めて5位となりました。中国の市場規模を考えた場合、近い将来、アップル、サムスン電子、ZTEによる三つ巴の闘いとなっているかもしれません。上図は、上記記事掲載のデータから作成したグラフです。記事を読むまでカナダのRIMが入っていないことに気がつきませんでした。セキュリティが高く、現在の使用機種は不明ですが、少なくとも就任時にはオバマ大統領も愛用していたブラックベリーが姿を消すかもしれません。全面タッチパネルの機種しか使用したことがなく、フルキーボード付きのブラックベリーはかっこいいと思っていましたので、やや残念な感があります。しかし、気になるのは、日本のメーカーが上位に食い込んでいないことです。私の友人も、NECからサムスン電子のGalaxy S3に機種変更、私もiPhoneを愛用していることから、私の身近では外国製のスマートフォンがシェアの100%を占めています。ソニー、シャープ、NECなど、日本メーカーに奮起してもらいたいと思っています。
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