2012年9月12日水曜日

便利なモバイルルーターと携帯電話の利用料金の国際比較

 私は、4年前ほどからiPhoneのユーザーとなって、外出先でのデータ通信を常に気にしています。いつも、どうすればコストを下げれるかを考えており、現在では一つの結論に達しています。まずは、音声通話は極力せずに、メールだけで連絡することに徹することです。LINEなどを使用すれば便利だと思います。そしてモバイルルーターを1台契約し、iPhoneやパソコンなどの全てのモバイル機器を、1台のルーターを通じてデータ通信することです。このパターンが料金を一番抑えることができるモバイルの環境であると思っています。今では、NTTドコモが提供するLTE対応のモバイルルーターが発売されていますが、私の場合、購入時にLTEサービスが開始されていなかったため、現在でもFOMAのモバイルルーターを愛用しています。このブログを屋外で作成する時も、パソコンをFOMAで接続して対応していますが、エラー、回線速度において特に不満なく利用しています。以下が、私のモバイルの環境です。
 アップル製品が多い中で、肝心のインターネットへの接続は、NTTドコモのモバイルルーターを使用しているのです。7月25日からソフトバンクがプラチナバンドでのサービスを開始しましたが、一度もiPhoneを使ったデータ通信をしたことはありません。ソフトバンクのショップに聞いたところ、このプラチナバンドは、音声サービスに対応したものであって、データ通信に関しては変更ないとのことです。つまり、データ通信については、NTTドコモの方が、依然として通信品質が高いということが考えられます。もっとも、私のiPhoneの契約は、少しでも接続すると課金される2段階定額にしているため、一度も試すことができていないでいるのが実際のとろこです。ソフトバンクのデータ通信について非常に興味があるため、いずれは試してみるつもりでいます。
 ところで、携帯利用料金に関する国際比較をしている記事が2012年8月29日付日本経済新聞朝刊に掲載されていましたので紹介します。結果は、予想通り、東京が高く、ソウルが安いということです。記事の題目は『携帯料金、東京が最高。世界7都市、総務省調査』です。以下引用文。
 『総務省は28日、世界主要7都市を対象とした2011年度の通信サービス価格調査を発表した。東京の携帯電話利用料は1カ月当たり6687円で、ニューヨークなどを上回り最も高かった。音声以外のメールやデータ通信の価格が高いことが影響している。初めて調査したスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の利用料金も東京が最高だった』

 データ元である総務省のホームページに、記事の内容よりも詳しいカテゴリーで調査結果がありましたので少しばかり追加します。レポートを詳しく読んでいると、上記の記事に掲載されているグラフがフィーチャーフォンを対象とした利用料金であることが分かりました。記事にも説明があったのですが、グラフだけをみると勘違いするところでした。因みに、フィチャーフォンとは、いわゆる高機能の従来型の携帯を指し、料金の前提となる利用頻度は、音声99分/月、メール438通/月(うち発信215通)、データ155MB/月としています。一方、スマホの利用頻度は、音声61分/月、メール438通/月(うち発信215通)、データ1.6GB/月としており、データ通信の量を多く見積もっています。上図は、総務省発表のレポートに基づき作成したもので、フィーチャーフォン、スマホともに東京が割高になっていることが分かります。

 IT先進国といわれ、日本をも上回る通信環境であるとされる韓国・ソウルの利用料金が最も安いことが気になります。スマホ普及には利用料金の引き下げは不可欠です。もっとも、利用料金の引き下げは、過度なアクセスを生じさせ、システム全体がシャットダウンする恐れがあります。最近、NTTドコモで相次いで発生した不手際は、スマホ普及によるアクセス量の増大が背景にあると思います。しかし、現在の利用料金の高さを考慮すれば、ダムや道路など無駄な公共事業はすみやかに停止し、いまや生活に不可欠なインフラであるネットの回線速度や品質の向上への投資は、官民一体となって進めるべき事業ではないかと考えています。

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