そして、出遅れてきたマイクロソフトが、ここへきてスマホ分野への本格参入が伺えるOSの発売を開始することがみえてきました。ウィンドウズ7の時点で存在していたウィンドウズフォンのOSは存在し、デバイスも発売されていました。しかし、ウィンドウズ8は、当初からウィンドウズフォンをメインターゲットとしたOSであることが、スタート画面からうかがえます。
右図はYouTubeからコピーしたウィンドウズ8のスタート画面です。現在発売されているウィンドウズフォンと似た画面であることに特徴があり、スマホ分野で先行するアップルやグーグルに対抗するべくつくられたOSであることが理解できます。因に、スタート画面は、ブロック状のもとの、ウィンドウズ7に似た画面の2つが準備されているようです。
2012年5月27日付日本経済新聞朝刊にウィンドウズ8に関する記事が掲載されていましたので早々に引用します。記事の題目は『「ウィンドウズ8」の狙いは?、クラウドで携帯分野に力』です。以下引用文。
『米マイクロソフトが今秋、新しい基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」を発売する。スタート画面をタイル張りのデザインに一新し、タブレット端末にも対応した。3年足らずでの更新は快走する米アップルや米グーグルに対する巻き返し、戦略ともいえる。(中略)一部が、マイクロソフト社のCEOの発言となっています。携帯デバイスやクラウド化への対応は、今後、PCやスマホを利用するに当たって不可欠な要素となります。既に、iPhoneやアンドロイド携帯ばかりでなく、パソコンであるMacには備わっている機能であり、目新しさはない気がします。上のYouTubeの右端中央には一部しか表示されていませんが、同社が提供するクラウドサービスのSkyDriveのアイコン(?)が表示されていることから、クラウド強化がうかがえるところです。
「さらに新OSはクラウドと連携して文章や映像、音楽なども利用できる。グーグルなどのクラウドはインターネットの閲覧ソフトを介して利用するが、ウィンドウズ8にはOS自体にクラウドの受け皿となる機能を組み込んだ」』
しかし、私が、マイクロソフトに期待したいのは、サービスの向上ではなく、セキュリティーの強化です。パソコンを通じた個人情報の流出、ウィルス感染、フィッシング詐欺など絶え間なく起こっています。同社に求めたいのは、この点を如何に解決するかがユーザーの満足度アップにつながると思います。因に、私が知っている限りでは、現在の携帯電話のOSはiOS(iPhone、iPad)、アンドロイド、ウィンドウズ7ないし8とUnixのシステムは以下の関係にはあります。ウィンドウズNTとUnixの関係がよくわかりませんでしたが、iOSとアンドロイドは確実にUnixの系譜になります。Unixは、OSの核の部分であるカーネルがオープンアーキテクチャーであることに特徴があります。現在では、iOSにしろ、アンドロイドにしろ携帯でバイスへと機能拡張された結果、オープンな部分が減った可能性も考えられますが、Unixであることには変わりないでしょう。ウィンドウズの問題は、クラウドやインターフェイスのサービス提供ではなく、セキュリティーが如何に向上するかであり、これがない限りはウィンドウズの落日も近いかもしれません。
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