そうした中で、2012年4月26日付日本経済新聞朝刊に、新日鉄が技術の不正取得で韓国のポスコを提訴した記事が掲載されていました。以下記事引用。
『新日鉄が韓国鉄鋼大手ポスコなどを相手取り、高性能鋼板の製造技術を不正に取得したとして、不正競争防止法(営業秘密不正取得行為)に基づく民事訴訟を東京地裁に起こしたことが明らかになった。日本企業の技術者やOBを通じた韓国企業への技術流出はかねて指摘されてきたが、証拠をつかむのは難しく、裁判に持ち込むのはまれ。流出に歯止めがかけられるか。今回の訴訟は試金石になる』やはり立証の難しさが訴訟の難しさにつながっているようです。しかし、サムスン電子が東芝の社員から盗み取ったDRAMの件は有名な話であり、またかという印象です。日本企業が衰退し、技術を盗む先がなくなったら、韓国の企業はどうするつもりでしょうか。リーディングカンパニーとしての誇りはないのでしょうか。アップルもサムスン電子からの部品納入を、日本や台湾企業への切り替えしている噂があります。アップルは、納入先から韓国企業を外すべきであり、iPhoneの熱烈なユーザーである私にとってもそれは歓迎すべきところです。そして、Galaxyシリーズを拡販しているドコモは最低の企業ですね。配当利回りが高いから、投資対象と考えていたのですが、韓国企業を後押ししている企業なんて最低です。
ここで、話を鉄鋼に戻します。新日本製鉄と住友金属工業の合併が10月に迫っています。合併比率は、新日鉄1に対して住金0.735です。この合併に際して、住友金属工業の持っている技術力を高く評価、財務面からいった実力の差ではなく、技術力が高く評価されたのです。右表は、合併後の新日鉄住金を含めた主要鉄鋼メーカーの業績を示したものです。技術を盗んでいる韓国ポスコ別として(技術開発を独自でしていないのですかに業績が良くて当たり前なので)、第1位のミタルと第2位の新日鉄住金の業績を比較していると面白いことがわかります。粗鋼の生産は、2倍以上なのですが、売上高は1.4倍弱にとどまっていることです。つまり、これは単純に考えて、粗鋼単位当たりの価格が、新日鉄住金の方が高いことを示しています。円高という逆風はありますが、同社の今後の健闘に期待したいところです。
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