2012年5月8日火曜日

コマツ、好調な業績

コマツの業績予想について、2012年4月24日付日本経済新聞朝刊に掲載されていました。そして、内容確認のため、同社のホームページを閲覧すると、以下内容の文章が掲載されていました。速報性が高いと判断し、ブログにも記事内容を掲載しようと考えましたが、結局やめることにしました。ホームページの掲載内容は以下の通りです。
『本日の一部新聞報道について
本日、一部報道機関において当社の2013年3月期の業績見通しに関する記事が掲載されていましたが、本日の報道内容は当社から公表したものではありません。
2013年3月期の業績見通しの公表は、4月26日(木)に予定しております2012年3月期決算の公表に合わせて行う予定です』
そこで、コマツに関しては4月26日以降に書くことにしました。そして、2012年4月27日付日本経済新聞朝刊にコマツの業績に関する記事が掲載されていましたので引用させていただきます。記事の題目は『コマツ、「脱中国」進む』です。以下引用文。
『コマツの収益の中国依存度が急低下している。26日発表した2012年3月期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前期比11%増の1670億円と過去2番目の高水準となった。金融引き締めの影響で中国の売上高が急減したが、アジア(中国を除く)や日本、北米など他地域で補った。建設機械・車両部門の売上高に占める中国比率は12%に低下。収益構造の転換が進んでいる。
建機・車両部門の前期の中国売上高は2013億円と40%減少した。中国は11年3月期には売上高の21%を占める断トツの稼ぎ頭であったが、前期はアジア、日本、北米、中南米に次ぐ5番目に後退した』
 コマツの業績が好調なようです。2008年3月期の売上高を上回るまでにはなっていませんが、新興国やオセアニア地域での売上高の増加が引き続き期待されることから、2013年3月期
は過去最高の業績が期待されるところです。
 コマツが製造している建機がたまにテレビでも報道されますが、その中でも特に目を引くのが、露天堀の鉱山で使用されている超大型ダンプです。ホームページの決算資料にも大型の無人ダンプトラック「930E」が写真で紹介されていました。大きいだけで圧倒されるのですが、それが無人で稼働しているという点には驚かさせます。写真はオーストラリアで実際に使用されているシーンを撮影したもので、GPS付きの建機どころの話ではないですね。
そして、インドネシアでも石炭採掘向けの鉱山機械が好調で売上高は約2,300億円にも達し、中国を追い抜いたようです。同様な鉱山機械の比率が高いオセアニアの売上高も1,920億円と中国の2,000億円とほぼ拮抗しています。一部の製造業の脱中国の動きが活発になっています。一国の動きに経済により、業績が左右されるのは企業として避けがたいとろこです。コマツは見事に脱中国に向けた経営転換ができており、中国に過度に依存している企業の手本になると思っています。

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