2012年3月5日月曜日

自治体のクラウド導入

先日、テレビを視聴していると自治体のクラウドコンピューター(以下、クラウド)の導入について報道していたニュース番組がありました。私自身もクラウドを日々利用していますので、そのメリット、デメリットを熟知しているつもりです。クラウドには情報、特に個人情報の流出というリスクがあるものの、それを余すところのメリットがあると考えています。
自治体が導入する上でのメリットは以下の通りです。
  1. 個々のクライアント側のソフトウェアのバジョーンアップを行う必要がない。
  2. ソフトウェアの共同制作が自治体間で行える。
  3. サーバーを個々の自治体が持つ必要がない。
一方、デメリットは以下の通りです。
  1. 情報流出、特に個人情報の流出のリスクがある。
  2. 共通化により個々の自治体がオリジナリティーを発揮する機会が減る。
  3. サーバー管理、ソフトウェアの制作が同一の企業となりやすく、個別の企業の影響が大きくなる。又はバージョンアップが企業サイド主導になる。
以上のメリット、デメリットが考えられます。もっとも、東日本大震災を目にした今、自治体が個別で庁舎等にデータを保管し、管理するリスクの方が高まっています。加えて、財政面でも、クラウドを利用した場合、個々の自治体がソフトウェアを作成し、個々のサーバーで管理するよりも劇的にそのコストは削減できるのは確実であり、メリットは大きいでしょう。
私自身も、既にリスクを感じており、作成したドキュメントやデータをクラウドのストレージサービスで保存する割合を増やしているところです。巨大地震以前に、個人が直面するリスクとしては、火災・盗難・洪水などがあります。社会全体にとって、この損失はとっても小さいものなのかもしれませんが、大切である思い出の写真や文章を喪失することは個々人にとっては多大な打撃となります。昨年の夏、生活の本拠地を台風が襲い、避難警報が発令されたことを経験したばかりです。データ喪失のリスクは日々高まっていると感じています。
ここで、ブログを作成する際の私のフローチャートを紹介します。私の家では、Macとウィンドウズの2つのシステムが共存します。LAN上に存在するハードディスクでデータを共有することもできますが、クラウドに慣れるという意味で、マイクロソフト社で提供する無料のクラウドサービスSkyDriveを使ってデータの編集、共有を行っています。そして、最終原稿が出来上がった段階で、SkyDriveからデータをダウンロード、グーグルのBloggerにブログをアップします。直接、グーグルのBloggerを使用し、ドキュメントを作成するケースの方が多いのですが、図表作成は、どうしてもオフィスツールで作成する必要があります(注)。SkyDriveには主にエクセルやパワーポイントのデータがアップされている状態です。SkyDriveのデータは、スマートフォンを使用して、出先でもデータの参照ができますので便利です。もっとも、セキュリティーの面で難あり判断しており、個人情報は一切クラウドにはアップしていないのが実情でしょう。
(注)GoogleDocsは利用していますが、現在のところきめの細かい作業ができないからです。私が知っている限りは、スマートフォンではSkyDriveのドキュメントの編集ができないため、出先でのドキュメント作成はもっぱらGoogleDocsを使用しています。もっとも、マイクロソフト社が提供するウィンドウズフォンのアプリは編集可能かもしれませんが、私はウィンドウズフォンを持っていませんので現時点で確認できません。

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