私は、最近まで「初音ミク」の凄さというものを全く認識していませんでした。『週刊アスキー』を立ち読みしていて、ちょくちょく「初音ミク」が掲載、図柄をみてやや抵抗があるといった存在に過ぎませんでした。しかし、NHKのクローズアップ現代で「初音ミク」を冒頭に上げ、音声に関する技術の進化を説明するという特集を観てからは、考え方が全く変わりました。その番組を観て初めて「初音ミク」が、単なるアニメのキャラクターではなく、日本が先端を行く音声技術の代表的な存在であるということを知りました。
この音声技術が行く着くところは、リアルタイムでの翻訳システムです。旅行だけではなく、そもそも海外で放映されているニュース番組やドラマ、そして映画なども翻訳者を通じずにそのまま理解できるという時代が訪れることを予見させてくれます。しかし、この技術が一般的なレベルまで達するにはまだまだ時間を要するものと考えています。その中で、スタートしたのが、iPhone4Sで初めて実装されたSiriです。3月7日のiPadの発表に合わせて、iPhoneのOSがiOS5.1へのアップグレードされました。このアップグレードにより、Siriがついに日本語に対応になったのです。早々に試した結果が以下の写真です。
①中国電力の株価を尋ねた時のiPhoneの画面です。
②は明日の天気を尋ねた時の画面です。
③音楽の再生と停止、そしてSafariの検索画面を呼び出している時の画面です。
④検索対象を"Google"としたら、Yahooの検索画面が現れて、"Google"を検索した結果が表示されています。
iPhoneから発せられる音声が人間味がないものになっており、ここで上述した「初音ミク」で使用されている音声技術がSiriへと応用されれば、完成度は高まると思います。例えば、配偶者や好きなアーティストの声を録音し、それでもってSiriに回答させるというのもがあっていいのではないでしょうか。もっとも、Siriは発展途上の技術です。Siriを使用するには、ネット接続は必要となることから、発せられた声に合わせてSiriが音声のデータベースで検索している可能性があります。今後、利用者数が増えれば、Siriの精度も高まるでしょう。Webで検索した情報になりますが、Siriとは、人工知能の一種であり、単なる音声認識ソフトではないそうです。因に、iPhone4Sで対応しているのは、リマインダー、天気予報、株式情報、テキストメッセージ、Eメール、カレンダー、メモ、Webブラウザー、Wolfram Alpha、地図、音楽、時計などです。随時、試していくつもりです。
ところで、このブログを作成しているGoogleが提供する翻訳サービスもなかなかだと思って毎日使っているところです。私はブログをこてこての日本語で書いていますが、どのような日本語で書けば、Googleの翻訳ソフトで容易に、かつ適切に外国語に訳しているのかという日本語用例集が出版さればと考えています。母国語から外国語への翻訳は非常に労力がかかります。一方で、外国語から母国語への翻訳は少しばかりハードルは低いようです。つまり、私は英語の文章は比較的容易に理解できますが、自分の文章を適切かつスピーディーに英語に訳すことはできません。小説などには文学的な表現などが必要な反面、ニュース等はいかに誤解なく、正確に内容を伝えることができる求められます。Webでの日本語表現に関する国際的な規定等があれば、表現方法は劣後する可能性もありますが、ビジネスの効率をアップする上でプラスであると思います。
20年以上も前に購入したパソコンで、初めてウィンドウズ3.1をインストールしました。その時、添付されているマニュアルが全て英語であったことを今でも記憶しています。そして、その英語は非常に読みやすいもので、PCの用語を知っていれば、誰もが理解できる程度のものでした。その時、初めて知ったのですが、米国ではマニュアルの書き方について、誰もが理解できる規定があるそうです。詳しくは知りませんが、軍隊などで使用する武器の関係かもしれませんね。
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